今回のブログでは、東亜和裁で何年も研修を積んだ先輩の技能をお見せするとともに、裁断・印付け・縫製など反物がどうやって着物になっていくのかも一部ですがご紹介していきます!
「先輩の手際の良さを見て学びたいな」と現在1年生の夢ちゃんも真剣です。
作成する物は、単衣の大島着物です。白地なので爽やかで涼しげな着物が出来そうですね!
裁断をしているところです。丈が足りるかなどをしっかり確認してからハサミを入れます。緊張感のある作業です!
裁断をしたあとは、ものさしで出来上がりの寸法になるようにコテで印をつけていきます。速く美しく仕立てるためには、正確な印付けが大切なのです。
「さすが先輩!印付けのスピードも速いなあ。」
さあ、印付けが終わりましたら、いよいよ縫っていきます!
大島着物のような正絹の着物は、基本的にすべて手縫いです。
針の穴に糸を通します。「これも先輩は慣れた手つきだなあ」
背や脇を縫い、その後、衽を付けていきます。これも和裁の基本である『運針』の技法を使います。
「先輩の運針、速さと美しさがちゃんと両立されているなあ。夢子も見習わなきゃ!」
単衣の着物には、『額縁』という箇所があります。
『額縁』は衽の裾に位置します。衽の裾の角をキレイにたたみ、仕上げるのです。着た時にも目立つ衽ですから、きれいに直角に仕上げることを目指します。
「先輩が作った額縁はちゃんと直角になってる!すごい!」
額縁ができたら、裾・つま下を三つ折りにしてくけていきます。
衿付けです。衿はななめに縫うため、縫い曲がりがおこりやすいところですが......
「すごい、まっすぐ縫えている!夢子はまだまだ縫い曲がってしまいます...」
お袖を付けたら完成です!!
キレイに仕上がりました!着物を仕立てるにあたって、2枚の生地と生地とをキレイに縫い合わせることが大切になってきます。そのためにも、きれいで正確な運針が重要です。
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