初めての長襦袢

9月になりましたね。いつまでも夏休みが続いてほしいけど、そういうわけにはいきません。
華子もステップアップしなければ...今日から『単衣長襦袢』の仕立てを勉強します。
長襦袢(ながじゅばん)って?
肌着と着物の間に着るもので、着物に汗や汚れが付くのを防いでくれるものです。
長襦袢と浴衣の違いを説明してもらいました。
① 袖の形が違います!
長襦袢の袖口は『広袖』といって、袖口を縫わないで全部あいています。『丸みも付きません』
ということは・・・・
ぐるっと袖丈分を 1分ぐけ(3ミリくらいに折ってくける)しなくてはいけないんだぁ~!!
大変だぁ~。1分のくけ苦手なんだ~~˚‧º·(˚ ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )‧º·˚
② 浴衣の『衽(おくみ)』 は 長襦袢では『立衿(たちえり)』 といって、幅も衽の半分。
③ 長襦袢の衿には『掛衿が付かない』 ・ 『衿の生地が身頃と同じではなくて、そして衿先布というのを付ける』 ・ 『半衿を付ける』 など など 違いがたくさん。
違いはいろいろあるけれど、背縫いや脇縫い、袖付などなど、、、浴衣と同じところもたくさんあるのでちょっと安心!!
それから、長襦袢には 『単衣』 と 『袷』 があって、着用時期で、仕立て方や生地が変わるそうです。
↑袷の長襦袢(上)と単衣の長襦袢(下)のお袖。
袷の長襦袢の袖は裏も表と同じ生地で二重になっていました。『無双』っていうそうです。

着物の衣替えのことも教えてもらいました。

 「基本の着物の衣替えは・・・
10月~5月は 裏地の付いた 『袷の着物』 と 『袷長襦袢』
6月と9月は、裏地のついていない 『単衣の着物』 と 『単衣長襦袢』
7月と8月は、生地が薄くて透ける素材の 『薄物の着物』  と 『薄物(絽や麻)の長襦袢』」
ですが !!
長襦袢は着物よりもさらに1ヶ月先取りで
11月~4月は 『袷長襦袢』
5月~10月は 『単衣長襦袢』
6月~9月は 『薄物(絽や麻の長襦袢)』   というお話も聞きました。

これは絽の生地です。華子が透けて見えるくらい薄いでしょ?
 今は、地球の温暖化や気温の上昇・室内の冷暖房が完備されている時代なので、衣替えの時期は、少しずつ変わってきているようです。基本を忘れずに、『季節の先取り』というお洒落なルール・お天気や気候・お出かけ先に合わせて季節の変わり目の着物を楽しまれているようになっているそうです。
衣替えのルールってわかりにくいし、頭を悩ませちゃうけど、四季のある日本の伝統衣装の『着物』。
季節に合わせて楽しむことができるのも 素敵☆☆
それでは
「華ちゃん、長襦袢の検反をしてください」
「真っ白な長襦袢なので、汚れの見落としのないように!! キズがわかりにくいので、透かせてみたりして丁寧に確認してくださいね
はい!がんばりまっす(๑•̀ㅁ•́๑)✧キラーン!

「4年後、和裁の匠になる」過去ログ置き場

東亜和裁(www.toawasai.jp)で2015年から2022年に連載されていた過去のブログを保管しています。

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