全国和裁技能コンクールまであと2週間切りました。
コンペを繰り返して行って、制限時間を上手に使って、きれいに仕上げられるように練習を続けています!
特に大切なのが、『角(かど)』。
掛衿先(下の写真の華ちゃんの手先がある辺り)。
つま先・・・。
直角に仕上がるように。形が左右揃っていて、形よく。いろいろ研究を続けています。
それから、コンクールで使う作品選び。
技能五輪や技能グランプリでは、選手みんなが同じ生地で同じ模様、同じ寸法の着物を作っていますが、今回参加するコンクールは、
『色無地、小紋、喪服、付下げなどの袷長着とし、(表裏地は正絹とする)。紬類は使用しない』
というルールで、自分で生地を自由に選ぶことができます!
そうなると、『見栄えよく、きれいに仕上がりやすい生地』を使いたいです。
みんなで迷いながら、生地を選びました。
裾の出来上がりの雰囲気は・・
針どおりは固くないかな??
試験やコンクールでよく使われている表地が、『江戸小紋』。
昨年優勝した作品も江戸小紋でした!!
江戸小紋は、すごく細かい模様を型染めしたもので、遠くから見ると無地に見えます。
カジュアルに、小紋感覚できることもできるし、紋を入れたり、合わせる帯によって、フォーマルにも着ることができる大変便利な着物なんですよ。
フォーマルには、「江戸小紋三役」と呼ばれる
「鮫(さめ)」「行儀(ぎょうぎ)」「通し(とおし)」の柄は、最も格が高いそうです。
こちらは「鮫」
細かい丸文が、鮫の皮のように、全面に細かい点をすきまなく染め抜いた、鮫皮状の文様です。
江戸時代、大名が裃につけた小紋を定小紋といい、鮫小紋は島津家の定小紋だったそうです。
それから「縞(しま)」「大小あられ」の柄を加えた5つが「江戸小紋五役」と呼ばれています。
「江戸小紋五役」は背紋をいれると略礼装としてフォーマルな場面で着ることができるそうです。
コンクールできれいな作品を作って、この着物でお出かけしたな!!
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