華ちゃんの和裁研修は、 浴衣→単衣長襦袢→胴抜長襦袢→袷長襦袢→単衣着物と進み、次はいよいよ 袷着物の研修に入ります。
袷着物とは・・・
単衣の着物と大きな違いは裏地がついていることです。
裏地は 白色の胴裏と裾の方の八掛で出来ています。
この↑八掛は表の生地と同じ生地でした。
こちら↓の八掛は裾の方と衿下の部分に色のついた八掛で『ぼかし八掛』と言います。
衿の裏だから『衿裏』袖の裏だから『袖裏』・・衽の八掛なので『衽八掛』、袖口の所につける八掛は『袖口布』
・・・覚えやすい名称でした。
身頃の裏側
衿先の裏側
袖の裏側
袖や裾は表から見て少し八掛の生地がみえています。 『ふき』と言うそうです
裾は２㎜～３㎜の太さで袖口は裾の半分の太さです。ほんとに細～～いんです。
裾 （クリックで拡大します。下の方に出ている狭い幅の布が「ふき」です）
袖口
『ふき』の役割はいろいろあるそうです。
表地の端の傷みや汚れを防ぐための役割
表地からちらっと色をのぞかせたお洒落の役割
裾に重みが出来、めくれないようにする役割
こちら↓の着物はたくさんたくさん着たので八掛が擦れてしまってます。でも表の生地は傷んでいません。
花嫁さんの着る着物「打掛」はすごく太い『ふき』ですよね。
江戸時代の着物はふきが太くて、花嫁さんお着物のように綿が入っていたそうです。
綿を入れて重みや厚みを持たせることで裾がバタバタしなくなるということや豪華さも引き立ててくれていたようです。よく江戸時代の大奥などで、着物を引きずっていましたよね。
明治から昭和の頃の着物はふきに綿をふっくらと入れて仕立てていた...とか。
着物の種類によって、『ふき』の太さを変化させたりもするんですって。
留袖、振袖、訪問着などは多少太めのふきに仕上げ、紬類などは細目のふきに仕上げるのだとか....。
よし！！華ちゃんも頑張ってきれいなふきを仕上げます！!
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