平成28年春の研修:仙台支部より

東亜和裁では春と秋にお出かけ研修が行われています。いつも研修生と指導員と一緒にどこに行こうか相談して行先を決めているんですよ。今回は仙台支部から『漆塗りの体験』のレポートが届きました。

昨年の春研修で藍染め体験をした『秋保工芸の里』に行ってきました。
今回は仙台箪笥づくり専門店の『熊野洞』さんで『お箸の漆塗り体験』を職人さんのお話を聞きながら楽しみました。
菜箸の長さのヒノキのお箸を、自分の好みの長さにカットします。
ノコギリを使うなんて、久しぶり!最初は戸惑いましたよ。
サンドペーパーを使って断面を滑らかに仕上げました。
下地塗りの作業です。
茶・赤・黒の3色から選びます。
茶・・・柿渋
赤・・・柿渋 + ベンガラ
黒・・・柿渋 + 黒鉛
刷毛で塗ったら、ティッシュで拭きとり、ドライヤーで乾かします。
ムラが出来ないようにふき取るのは難しかったですが、ムラも良いアジということで。。。
ちゃんと持っていないと箸が転がってしまって大変!!
次は漆塗りです。
漆は最初は薄い茶色。空気にふれて酸化すると黒色に変化するんですよ。ビックリしました。
漆を塗る刷毛は、女の人の髪の毛を使っているそうです。固さ!太さ!油分!がちょうど良いそうです。
漆は20~25年くらいかけて育てて、1本の木からとれる樹液は
200ml程度なんですって。とても貴重ですね。
乾かすためには一定の湿度が必要だそうです。カラカラのところでは乾きずらいって、驚きです。
先生が仕上げをして送ってくれるそうです。
出来あがりが楽しみです。

「4年後、和裁の匠になる」過去ログ置き場

東亜和裁(www.toawasai.jp)で2015年から2022年に連載されていた過去のブログを保管しています。

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