袷長襦袢

華ちゃんも袷の長襦袢の仕立てに慣れてきました。
今まで勉強してきた、『胴抜長襦袢』と袖の形は同じでしたが、『単衣長襦袢』・『胴抜長襦袢』と身頃の縫い方が全然違います。身頃には白色の裏地がつきます。
身頃の部分に裏地がつくため、縫い代を押さえる「くけ」の作業が必要ないのです。
そして、裏から見ても縫い目が見えないんです。

くけもない・縫い目も見えないなんて嬉しいな❤って思っていたら、「つり合い」という難関が現れました!
運針が曲がったり、キセの量が多かったり少なかったり、印付けが正確でなかったりすると!?
「つり合いが悪くなる」という問題が発生します。
表と裏を正確に縫って合わせないと巾や丈に狂いが出てしまうんですよ。
袖を作ります。お袖は表も裏も長襦袢の生地で作ります。
長襦袢の裏側も着物を着た時にはチラッと見えるんですよ。
裏の白色の生地は表生地と違って 薄くて、ツルツル滑って、まっすぐ縫いにくく
コテがけや折スジをつけると、ビヨ〰ンとのびてしまって
胴接ぎの作業で、表生地と裏生地を合体させます。
裾の裏側の部分⬇︎
それから身八つ口を縫って、背、脇を中綴じでとじます。
さらに立衿と袖付けを縫います。
立衿も袖も表だけでなく裏も縫うのでいつもの2倍運針が必要です。
袷長襦袢は運針ばかり=͟͟͞͞(๑•̀=͟͟͞͞(๑•̀д•́=͟͟͞͞(๑•̀д•́๑)=͟͟͞͞(๑•̀д•́!
衿付けは 「単衣長襦袢と同じ方法」で縫います。
表と裏をずれないように仕上げるのは大変!!
でもこの後勉強していく『袷着物』と同じ縫い方をするところも多いそうです。

「4年後、和裁の匠になる」過去ログ置き場

東亜和裁(www.toawasai.jp)で2015年から2022年に連載されていた過去のブログを保管しています。

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