第56回全国和裁技能コンクール

6月12日に、第56回全国和裁技能コンクールが東京の都立中央・城北職業能力開発センター 高年齢者校で開催されました。今年のコンクールの様子は引率で来ました葵先生が紹介します!!
『長襦袢の部』は、和裁経験3年未満の人が対象で競技時間は3時間。
左袖作り・衿付け・袖付けを会場で行います。
『長着の部』は、経験年数ではなく、国家検定・東京商工会議所和裁検定ともに2級程度の技術を有している人が対象で、競技時間は5時間30分。左袖作り・表の衿付け~完成まで。(事前準備は右袖・裏身頃・表身頃は衿付け前まで)
選手のみんなは大きなスーツケースに和裁道具と事前準備した作品を持って会場に入ります。
会場につくと大急ぎでコテのスイッチを入れて、
準備が出来ると、開会式です。
全国和裁着装団体連合会の木村会長から「頑張りましょう!!」とご挨拶。
「日 頃 の 研 修 の 成 果 を 十 分 に 発 揮 し、精 一 杯 力 を 尽 く す こ と を 誓 い ま す」
と金沢支部の折内さんが選手を代表して選手宣誓を行ないました。
作業スタートです!!
葵先生は、
「いつも通り、みんなが作業できますように!」と見守ります。
 今年の長襦袢の選手は前週6月4日に名古屋会場で3名がコンクールを行い、東京会場では2名の選手が
参加しました。
「2人とも、順調に作業して、時間内に仕上げもしっかり出来ました!!ミスなく、作業が出来て、ホッとしました」
午後からの作業2時間30分。残り30分になってくると、ドキドキです。○○さんも出来そうだな!△△さんも大丈夫!一人一人みんなが時間内に仕上がるか?衿の仕上げもちゃんとできるか?確認。仕上げられそう❤❤ってなるとホッとします。
そして、翌日は表彰式です。
木村会長からご挨拶。
「着物の会合に参加して、着物離れと言われますが、着物を着る人は増えています。高級な着物を買う人は減っていますが、古着やリサイクルの着物を上手に着る若い人も増えています。皆さんは和裁の技術を活かして、着物を楽しむことが出来ます。ぜひ今後も、技能の向上を目指して、後継者も育て、和裁を一生続けて下さいね」

長襦袢の選手5名、全員入賞。
そして、名古屋支部の横井さんが、念願の優勝を獲得です!!
永田さんが受賞しました☆☆

「4年後、和裁の匠になる」過去ログ置き場

東亜和裁(www.toawasai.jp)で2015年から2022年に連載されていた過去のブログを保管しています。

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