第55 回全国和裁技能コンクール表彰式

6月13日 ホテル メトロポリタンエドモンド にて 第55回 全国和裁技能コンクールの表彰式が開催されました。

まず全国和裁着装団体連合会の名誉会長の石原伸晃経済再生担当大臣からご挨拶です。

「すばらしい日本文化の伝承を受け継いでくださいね」
和裁、着物のことを応援していただける嬉しいお言葉でした。
全国和裁着装団体連合会の木村会長からの挨拶は、

「君が代の歌詞に、「さざれ石の巌となりて」とあります。
小さなさざれ石が長年をかけて巌という大きな石になること。
小さな技術を身に付け、自分で工夫して、伝承していくという
生き方をしていってください。」
と励ましのお言葉を頂きました。
来賓の方からも、和裁・着物の発展をとお話がありました。
2020オリンピックに向け、日本伝統 「きもの・和裁」を、見直していきたい。これから注目されていくと思います。後輩に皆さんの技術を伝え、和服を盛んなものにしていただきたいです」
「コンクールの結果より、過程が大切です。さらに精進していってください。仕事は増えても担う人がいないという業種もあります。これからも精進して、和裁業界を発展させて頂きたいです」
いよいよ、結果発表です!!
まずは長襦袢の部
 優勝は残念ながら、東亜和裁の選手ではありませんでしたが、たくさん入賞しました。
続いて長着の部
銅賞、銀賞の表彰です。

そして 金賞 内閣総理大臣賞は 静岡支部 服部さんが受賞されました。

 服部さんは、東亜和裁の研修修了後、和裁研究コースに残り、和裁の技能を磨きながら、帯縫製、特殊物の縫製の勉強を続けてきました。
☆服部さんからの受賞のコメント☆
「練習通りの仕立てが出来なくて不安でしたが、優勝する事が出来て本当にうれしいです。」
☆コンクールまで一緒に頑張ってきた指導員 大坪先生からのコメント☆
一度注意した所は次は良くなって仕上がってくることがほとんどでした。研修中は自分の技を磨きながら後輩にどう作業すればきれいに仕立てられるかのアドバイスをたくさんしてくれました。優勝という素晴らしい結果が出てとてもうれしいです。静岡支部みんなで喜んでいます」
表彰式では、最後に、コンクールを開会式から見守ってくれていました鈴木審査委員長から総評がありました。
作品の注意することをお話して頂き、「明日から技能レベルをUPさせましょう!! 『縫って縫って縫いまくれ!』それから、いかにきれいに美しく仕上げるためには、センスを磨いて下さい。『美しい』というレベルは人によって違います。同じものを見てもきれいだなと思う人もいれば、まだまだだなと思う人もいます。高いセンスを身に付けて下さい。そのためには美しいものを見て、触れて、触りましょう。古典は長い年月認められてきたものです。古典に触れて下さい」
と私たちにたくさんの目標と課題をくださいました。
また来年に向けて目標を新たに明日からの研修を頑張ります!!

「4年後、和裁の匠になる」過去ログ置き場

東亜和裁(www.toawasai.jp)で2015年から2022年に連載されていた過去のブログを保管しています。

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